赤岳天望荘

登山ルート案内

Hiking Route Guide

天望荘へのルート

◆ 美濃戸山荘から!

南沢と北沢、どちらのルートがおすすめ? どちらも美濃戸山荘から分岐するルートですが、それぞれ特徴が異なります。
  • 南沢:森の中を歩きたい方に!谷沿いを進むルートで、足元には頭ほどの大きな岩が転がっています。転倒に注意しながら歩きましょう。行者小屋まで残り30分ほどの地点からは、河原沿いに出て急に視界が開けます。その開放感は抜群で、気分も爽快になりますよ。

  • 北沢:会話を楽しみながら歩きたい方に!開けた沢沿いを進む、せせらぎが心地よいルートです。赤岳鉱泉までは緩やかな勾配が続くため、初心者でも歩きやすいのが特徴。赤岳鉱泉からは、左へ行けば硫黄岳、右へ行けば中山乗越(なかやまのっこし)経由で行者小屋へ向かいます。中山乗越は少し傾斜がきついですが、そこを過ぎれば5分で行者小屋に到着します。

赤岳天望荘グループスタッフの使い分け:「とにかく早く着きたい時は南沢、ゆっくり体力を温存したい時は北沢」を選んでいます!

◆ 地蔵尾根:稜線へ一気に駆け上がる!

行者小屋から稜線へ最短でたどり着く、スタッフの「通勤路」とも言えるルートです。標高2,600m付近までは樹林帯が続きます。最初の階段が見えてきたら、気分的にはもう後半戦!ダケカンバの林を抜け、「への字の階段」を過ぎるといよいよ核心部の鎖場に突入します。

鎖場を抜けて5分ほど踏ん張れば、最初のお地蔵様がお出迎え。ここからは風が一段と強くなるので注意が必要です。赤岳天望荘が見えてから稜線まではあと5〜10分。最後の鎖を過ぎれば、そこは「地蔵の頭」の稜線です。ここでもお地蔵様が優しく微笑んでいますよ。天望荘まではあと5分、ここからは快適な「ルンルンルート」を楽しみましょう!天望荘から赤岳山頂までは約30分。見た目よりも意外と近く感じるはずです。

◆ 文三郎尾根:階段の試練を越えて山頂へ!

行者小屋から赤岳山頂へダイレクトに挑むルートです。小屋を出発して15分もすれば、名物の階段地獄が始まります。八ヶ岳は通常「西風」ですが、ここは阿弥陀岳を回り込んだ風が強く吹き抜けるため、低体温症や転倒に要注意。右へのトラバース地点まで来れば、気分は残り半分です。

中岳・赤岳の道標を左に進み、大きな岩を左に巻いて、キレット・赤岳の道標をさらに左へ。ここからは鎖場の連続です。「左、左」と意識して登り続け、最後の梯子を越えれば、ついに赤岳頂上に到着!山頂には2つの祠があります。阿弥陀岳を正面に見て、右側が「赤岳神社」です。ちなみに、文三郎ルートの階段が一体何段あるのか……あまりの多さにスタッフも数えるのを諦めてしまいました(笑)。

赤岳天望荘からのルート

◆ 横岳:高山植物の宝庫と「プチ大キレット」を歩く

赤岳天望荘を出発して約15分、2本の梯子を越えると「日ノ岳」への約30mの鎖場が現れます。ここを一気に登り詰めると、稜線には貴重な「ツクモグサ」の群生地が広がります。

ここからは稜線の西面と東面を何度も横断するルート。高度感のある岩場の西面、ハイマツ帯が広がる東面と、刻々と変わる景色が魅力です。「三叉峰(さんさほう)」まで来れば硫黄岳まで約半分。緩やかな稜線を進み、梯子を上がった先が横岳の最高峰「奥ノ院」です。

ここから先の20分間が、このルートの核心部!鎖・梯子・ナイフリッジが次々と現れ、さながら**「プチ北アルプス・大キレット」**の様相を呈します。「プチ」と言っても、それぞれの鎖や梯子は約5mほどあり、油断は禁物です。

足元が砂礫(サレキ)帯に変わったら、そこは八ヶ岳最強の強風地帯。岩場のスリルが「風の恐怖」へと変わる瞬間です!硫黄岳山荘を過ぎて10分ほど登れば、硫黄岳に到着。サッカーができそうなほど広い山頂ですが、東側は断崖絶壁の「爆裂火口」になっているので、近づきすぎないよう注意してください。 ※このルートは高山植物の宝庫です。ポケット図鑑を片手に歩くのがおすすめですよ!

◆ 仙添尾根(そまぞえおね):岩場を避けて横岳の花々へ

「横岳の高山植物は見たいけれど、険しい岩場は避けたい……」そんな方に唯一残されたルートが、この仙添尾根です。

登山口は別荘地内にあり、最初は貯水池までの穏やかな散策コースから始まります。そこから先は、ひたすら樹林帯を「永遠に続くのでは?」と思うほど登り続けます。道中の展望はあまりありませんが、標高2,400mを過ぎたあたりで視界が開け、目の前に雄大な横岳の姿が飛び込んできます!

※注意点 登山口が別荘地内のため道が迷いやすく、駐車スペースも非常に分かりづらくなっています。駐車の際は、別荘地の方々の迷惑にならないよう、細心の注意を払いましょう。

◆ 御小屋尾根(おこやおね):阿弥陀岳への一直線ルート

最近、静かな山歩きを楽しみたい登山者の間で注目されているのがこのルート。阿弥陀岳の山頂へと、一直線に、かつダイレクトに突き上げる力強い尾根歩きが魅力です。

登りでの貴重な休憩スポットは、途中の水場「不動清水」。ルートから右へ1〜2分ほど下ったところにあります。

※道迷いに注意! 下山時、標高1,800m付近でルートを外れ、右側に下りすぎてしまうケースが多発しています。そのまま進むと意図せず美濃戸山荘の上部に出てしまうため、地図やGPSでのこまめな現在地確認が欠かせません。